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江戸時代の人は1日40キロ歩いていたって本当なの?

1 江戸時代の職業分布

江戸時代の方々が毎日40キロ歩いていたと聞いて最近、眉唾だなぁと思う事がありました。

それは農業を専業としている農家の方々が毎日40キロ歩く時間はない、と思ったからです。

そこで江戸時代の職業分布を調べてみました。

1位 農民が85%

2位 武士が7%

3位 町民が5%

※地域によって多少の違いがあったようですが、だいたいこんな所です。

圧倒的な農民の多さ!!

江戸時代の85%の人々は毎日40キロ歩いていないのでは?

物理的に無理では?時間がない。

2 江戸時代、1日40キロ歩いていたは嘘!?

上記で述べましたが農民の方々は基本的に毎日の業務が忙しくて時間がありません。

仮に副業として歩く仕事をされていたとしても、やはり時間がありません。

単純に時速4キロ(私がだいたい時速4キロで歩きます)で歩いたとして、40キロ歩こうとしたら

約10時間必要になってきます。毎日、10時間も!?本業の農業をしつつ。

やはりどう考えても無理ではないでしょうか?

江戸時代に生きた85%の方々は毎日、そんなに歩く時間はありません。無理でしょう。

3 誰が歩いたか?

結論を言いますと、『旅人』です。

江戸時代の旅人が1日で歩いた距離だと言われています。

『男十里 女九里』と言われていたようです。

男性は約40km。

女性は約36km。

歩いていたと言われています。

ちなみに江戸時代の旅行と言えば、

一般庶民は『参拝旅行』だったようです。

有名なところでは『伊勢参拝』などがあります。道中は娯楽的な要素が強く

現代の旅行に近い物があったようです。今もそうですが『お遍路』とは一線を画す

ものがあったといっても良いでしょう。

4 強靭(きょうじん)な足腰

1日40キロ歩いていたのは旅人だとわかったとは言え、旅人も旅している時以外は一般の庶民です。

江戸時代ライフを毎日過ごしていた方々です。

その毎日の江戸時代ライフがベースになって強靭な足腰が形成されていったという事でしょうか。

現代と比較した時に色々と環境が違うのは想像に難くないです。

例えば…①移動手段。現代のようにバスや車、電車もありません。というか自転車もありません。基本、移動は徒歩です。

②労働環境。デスクワークは限られた方々だけだったでしょう。農民(=人口の85%)は肉体労働です。

③食事面。現代と比べて遥かに質素。麦飯?メインは麦飯か雑穀。副菜は1割もあったら充分だったでしょうか。ビジュアル的には圧倒的に質素。栄養面ではどうだったのでしょうか?明治維新後、外国の役人が日本人の食事内容を聞いて驚愕したとか、、(食事は質素なのに日本人がパワフル)

食事面に関しては大きな謎です。やはり日本人には日本食がありえないレベルであっているのでしょうか!?

要因はよくわかりませんが、現代の日本人と比較して江戸時代の日本人の足腰は強靭だったと言えるでしょう。

5 まとめ

結論。

江戸時代の日本人は強靭な足腰を持っていた。

江戸時代の日本人の食事は現代と比較すると圧倒的に質素でした。(特にビジュアル)

特に江戸時代に歩く(走る)事、移動する事を生業としていた『飛脚』の種類は沢山あったようですが

残っている資料(写真)を見る限り、体は正にアスリートです。ヒップから足にかけては馬のような筋肉

の付き方です。その飛脚の食事がなんと、1日2回。内容は玄米の乾飯(ほしいい)と漬物程度だったようです。

本当かな!?江戸時代にしても質素すぎん!?って思ってしまいました。驚きです。

そんな質素な食事で力が湧いてくるのかが謎です。

本日はここまでです。

今後も日本人と日本食について調べていきたいと思います。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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