こんにちは ヨハニです。
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前回の記事で、私は「数字だけが仕事の価値ではないのかもしれない」と書きました。
若い頃の私は、とにかく結果を求めていました。
数字が出れば、自分は大丈夫。
評価されれば、自分には価値がある。
そんなふうに考えていたのだと思います。
でも40代になって、少しずつ見方が変わってきました。
もちろん、今でも結果は大切です。
仕事ですから、数字を無視することはできません。
ただ、それ以上に気になるようになったものがあります。
それが、
「人との関係」です。
仕事は、一人では完結しません。
上司がいる。
部下がいる。
同僚がいる。
お客様がいる。
取引先がいる。
そして、それぞれに考え方があります。
自分と同じように考えてくれる人ばかりではありません。
むしろ、違うことの方が多い。
以前の私は、その「違い」にかなりイライラしていたような気がします。
でも今は、
「人が違えば、考え方が違うのは当たり前なのかもしれない」
と思うようになりました。
そして、そこから仕事に対する見方も少し変わっていきました。
第1章 「なぜ、思い通りに動いてくれないのか」
管理する立場になると、人に対して思うことがあります。
「なぜ、これくらいできないのだろう」
「なぜ、言ったことをやってくれないのだろう」
「なぜ、もっと考えて動いてくれないのだろう」
若い頃の私は、かなりこういうことを考えていたと思います。
自分ならこうする。
自分ならもっと頑張る。
自分ならこう考える。
だから、
「どうして同じようにできないのだろう?」
となってしまう。
でも、よく考えてみれば、それは少しおかしな話です。
自分と相手は、別の人間なのですから。
性格も違う。
経験も違う。
得意なことも違う。
仕事に対する価値観も違う。
人生で大切にしているものも違う。
それなのに、
「自分と同じように動いてほしい」
と考えていた。
今振り返ると、かなり無理のある話だったと思います(笑)。
もちろん、仕事には最低限守らなければならないルールがあります。
責任もあります。
「人それぞれだから何でもいい」という話ではありません。
ただ、
同じ結果を目指す方法まで、全員が同じである必要はない。
そう思えるようになったのです。
これは、私にとって結構大きな変化でした。
第2章 人を変えるより、自分の関わり方を変える
人間関係で困ったとき、以前の私は、
「相手が変わればいいのに」
と思っていました(笑)。
でも、相手を変えるのは難しい。
というより、ほとんどできません。
相手には相手の考えがあります。
そこで最近は、
「相手を変えること」よりも、
「自分の関わり方を変えてみる」
ということを考えるようになりました。
同じことを伝えるにしても、言い方を変える。
任せ方を変える。
伝えるタイミングを変える。
相手が得意なことを考えてみる。
逆に、苦手なことも考えてみる。
そうすると、不思議なことがあります。
相手が変わったわけではないのに、
関係性が少し変わることがある。
もちろん、毎回うまくいくわけではありません。
人間関係ですから、そんなに簡単ではありません。
「やっぱり無理だな」と思うこともあります(笑)。
それでも、
「相手が悪い」
だけで終わらせるのではなく、
「自分には何ができるだろう?」
と考えられるようになった。
これは、仕事だけではなく、人と関わる上でかなり大切なことなのかもしれません。
第3章 「評価される側」から「環境をつくる側」へ
40代になって、もう一つ変わったことがあります。
昔の私は、
「自分がどう評価されるか」
をかなり気にしていました。
上司からどう見られているか。
数字はどうだったか。
同期と比べてどうか。
会社から評価されているか。
そんなことを気にしていました。
でも今は、
「自分がどう評価されるか」
だけではなく、
「自分がいる場所を、どういう環境にできるか」
を考えることがあります。
これは、管理する立場になったことも大きいと思います。
自分一人が頑張っても、組織全体が良くなるとは限らない。
逆に、自分が少し動き方を変えるだけで、周りが仕事をしやすくなることもある。
だったら、
「自分が評価されること」だけではなく、
「周りが働きやすくなること」
にも意味があるのではないか。
そんなふうに考えるようになりました。
これは、若い頃の私にはあまりなかった視点です。
若い頃は、
「自分が勝つ」
ことに興味がありました。
今は、
「みんなで、どうやってうまくやるか」
にも興味がある。
もちろん、まだまだ修行中です(笑)。
イライラすることもあります。
自分の未熟さに気づくこともあります。
それでも、以前よりは少しだけ、
「人と一緒に仕事をする」
ということを考えられるようになりました。
第4章 仕事は「人間を知る場所」でもある
そして最近、私は仕事に対して少し面白い見方をするようになりました。
それは、
「仕事をしていると、人間がよく見える」
ということです。
仕事がうまくいったとき、人はどうするのか。
失敗したとき、どうするのか。
忙しくなったとき、どうなるのか。
誰かに助けてもらったとき、どう反応するのか。
逆に、自分が誰かを助ける立場になったとき、どうするのか。
仕事というのは、そういう人間の部分がかなり出る場所なのかもしれません。
そして、これは自分自身にも当てはまります。
仕事で失敗したとき、自分はどうなるのか。
誰かに否定されたとき、自分はどうするのか。
思い通りにならないとき、自分はどんな態度を取るのか。
以前なら、
「どうすれば失敗しないか」
ばかり考えていたと思います。
今は、
「自分はこういうとき、こういう人間になるんだな」
と、一歩引いて見ることがあります。
すると、仕事が単なる「お金を稼ぐ場所」ではなくなってくる。
自分自身を知る場所にもなる。
人間関係を学ぶ場所にもなる。
自分の弱さを知る場所にもなる。
そして、自分の成長を感じる場所にもなる。
そう考えると、
「天職かどうか」
という問いが、少し小さく見えてきました。
まとめ 天職でなくても、仕事には意味がある
私は今でも、
「この仕事が天職です」
とは思っていません。
もしかすると、これから先もそう思わないかもしれません。
でも、それでいいのではないかと思っています。
仕事には、お金を稼ぐという大切な役割があります。
それだけではありません。
人と関わる。
誰かの役に立つ。
責任を持つ。
失敗する。
考える。
工夫する。
そして、自分自身について知る。
そういうことも、仕事の中には含まれている。
昔の私は、
「仕事=結果」
に近い考え方をしていました。
でも今は、
「仕事=結果+人との関係+過程」
なのかもしれないと思っています。
だから、以前ほど「天職」という言葉に焦らなくなりました。
「自分にぴったりの仕事を見つけなければならない」
と思わなくなった。
それよりも、
「今ある仕事の中で、自分なりに何を大切にするか」
の方が気になるようになりました。
そして、ここまで考えてくると、一つの疑問が出てきます。
では、
「天職ではない仕事」を続けるためには、何が必要なのだろう?
お金だけではない。
評価だけでもない。
やりがいだけでもない。
人間関係だけでもない。
きっと、その全部を含めた、
「自分なりの納得」
が必要なのだと思います。
仕事が人生のすべてでなくてもいい。
仕事が大好きでなくてもいい。
毎日、やりがいを感じなくてもいい。
それでも、
「まあ、今日もやっていこう」
と思える。
そして、仕事が終われば、
家族との時間がある。
自分の時間がある。
好きなことをする時間がある。
仕事以外にも、自分の人生がある。
そう考えると、
「天職を見つけなければ人生は成功しない」
という考え方から、少し自由になれる気がします。
私はまだ、その答えを完全に見つけたわけではありません。
ただ、以前よりは、
「仕事が自分の人生を決めるものではない」
と思えるようになりました。
そして、だからこそ、仕事にも少し余裕を持って向き合えるようになったのかもしれません。
天職でなくてもいい。
大好きでなくてもいい。
それでも、自分なりにやっていくことはできる。
そんな感覚が、少しずつ私の中に育ってきています。
そして次回、最終話では、このシリーズのタイトルでもある、
「天職でなくても、やっていける」
という言葉について、もう少し自分自身の答えを整理してみたいと思います。
天職を見つけられなかった人生ではなく、
天職がなくても、自分の人生をつくっていける。
もしかすると、40代になった今の私が見つけ始めたのは、そんな生き方なのかもしれません。

