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仕事との距離を探してみた④~仕事から少し離れると、仕事が少し楽しくなった~229

第1章 「嫌なことが起こらないように」ではなく、「起きたら対応する」

以前の私は、仕事中にも未来のことをかなり考えていたように思います。

「これをやったら、何か言われるかもしれない」

「こうなったら困る」

「また問題が起きたらどうしよう」

そんなふうに、まだ起きていないことを想像していました。

もちろん、先を考えることは仕事では必要です。

でも、問題はその「先を考えること」が、

不安を減らすための行為

になっていたことです。

何とか嫌なことを避けたい。

できれば問題が起こらないでほしい。

誰からも否定されたくない。

失敗したくない。

そう思えば思うほど、仕事中の自分は緊張します。

そして、緊張したまま一日を過ごす。

これでは疲れて当然です。

最近は少し考え方が変わりました。

嫌なことが起きる可能性はある。

失敗する可能性もある。

人間関係で思うようにならないこともある。

だったら、

起きたときに対応すればいい。

もちろん、何も考えないわけではありません。

準備はする。

注意もする。

できることはやる。

でも、それ以上のことまで今の自分が背負わない。

この感覚を持てると、仕事中の心が少し軽くなります。

「起きていないことは、まだ起きていない。」

当たり前のことなのですが、これを自分に言い聞かせるだけでも違います。

未来の問題を、現在の自分が先払いして苦しむ必要はない。

今できることをする。

それでいい。

そう思える日が、少しずつ増えてきました。

第2章 「自分の軸」を持つと、人間関係に振り回されにくくなる

そして、もう一つ大きかったのが、

人間関係との距離

です。

仕事をしていると、どうしても人の言葉や態度が気になります。

誰かの機嫌が悪い。

誰かから否定される。

自分の意図とは違う受け取られ方をする。

逆に、誰かに認めてもらえる。

そんな出来事によって、気分は簡単に変わります。

私も以前は、そういうものにかなり心を動かされていたと思います。

でも最近は、

「相手がどうだったか」

だけではなく、

「自分はどうだったか」

を見るようになりました。

自分なりに誠実に対応できたか。

感情的にならずにいられたか。

必要なことを伝えられたか。

相手に合わせすぎなかったか。

逆に、自分勝手になっていなかったか。

そんなふうに、

自分の行動を自分で評価する。

もちろん、間違っていれば修正します。

悪かったところがあれば反省します。

でも、相手の評価だけを自分の基準にしない。

これは、仕事との距離を取るうえでも大切なことなのだと思います。

なぜなら、

他人の感情まで自分の責任にすると、仕事は終わらないからです。

誰かが不機嫌だからといって、それを一日中自分の問題にする必要はない。

誰かに嫌な顔をされたからといって、自分の人格まで否定されたわけではない。

自分ができることをして、それでもうまくいかないことはある。

そう思えると、人間関係に使うエネルギーが少し減ります。

その分、目の前の仕事に使える。

そして仕事が終わったら、

「今日は自分なりにやった」

と区切る。

これだけでも、帰り道の心の軽さが違うように感じます。

第3章 できていない自分を、毎日責めなくてもいい

仕事をしていると、できていないことはいくらでも見つかります。

もっと早くできた。

もっと上手くできた。

もっと気をつければよかった。

もっと周りを見ればよかった。

考え始めると、いくらでも出てきます。

そして、

「自分はまだまだだ」

と自分を責める。

私も、そういうことを繰り返していたように思います。

でも最近、

「できていないことがある」ことと、「自分が駄目である」ことは別なのではないか。

と思うようになりました。

今日できなかったことは、今日できなかった。

それだけです。

必要なら明日改善すればいい。

今日の自分を責め続けても、明日の自分が成長するとは限りません。

むしろ、自分を責め続けることで心が疲れ、

「また失敗したらどうしよう」

という不安が強くなってしまうこともあります。

それなら、

「今日はここまで」

と一度区切る。

できなかったことは、必要な分だけ反省する。

そして、明日に持っていく。

過去の自分を何度も裁判にかけない。

これは、仕事だけではなく、人生全体に対しても必要なことなのかもしれません。

過去に感情的になったこと。

判断を間違えたこと。

誰かを傷つけてしまったこと。

そういうものは、なかったことにはできません。

でも、

受け入れることはできる。

「自分にもそういうところがあった」

と認める。

そして、

「では、これからどうするか」

を見る。

過去を消すことではなく、

過去から前に進む。

その方が、今の自分には合っているように思います。

第4章 仕事を「楽しむ」という考え方が見えてきた

そして最近、私は一つの言葉が気になっています。

それは、

「仕事を楽しむ」

という言葉です。

以前なら、この言葉に少し違和感があったかもしれません。

仕事は大変なもの。

責任があるもの。

疲れるもの。

だから、

「仕事を楽しめと言われても……」

と思っていたような気がします。

でも、今は少し意味が違って見えます。

仕事そのものを、いつも楽しいと感じる必要はない。

嫌なこともある。

面倒なこともある。

疲れることもある。

それでも、

「自分なりに、この仕事をどう扱うか」

を考える。

今日の自分は、どう振る舞おうか。

この人間関係にどう向き合おうか。

この仕事をどうやったら少し良くできるだろうか。

自分なりのやり方を試してみる。

そんなふうに考えると、

「仕事を楽しむ」

とは、

「仕事そのものが楽しい状態」ではなく、「仕事をしている自分を、自分なりに楽しめる状態」

なのかもしれません。

そして、ここには「仕事との距離」が関係しているように思います。

仕事が自分のすべてだと思っていると、

失敗が怖い。

評価が怖い。

嫌われるのが怖い。

だから自由に動けない。

でも、

「仕事は自分の人生の一部」

と思えると、

少しくらい失敗してもいい。

試してみてもいい。

自分なりにやってみてもいい。

そんな余裕が出てきます。

仕事に全人生を賭けていないからこそ、

仕事の中で、少し遊べるようになる。

これは、私にとって意外な発見でした。

まとめ 仕事から離れることは、仕事を嫌いになることではなかった

ここまで考えてきて、私は少しずつ分かってきました。

仕事との距離を取る。

それは、

仕事を嫌いになることでも、

仕事を適当にすることでも、

責任から逃げることでもありませんでした。

むしろ逆でした。

仕事以外の人生を大切にする。

仕事が終わったら、自分の時間に戻る。

休日は休日として過ごす。

心に余白をつくる。

そうすることで、

仕事中の自分が、仕事だけに集中できるようになってきた。

仕事で起きたことを、必要以上にプライベートへ持ち込まない。

他人の感情まで背負わない。

できなかった自分を、いつまでも責めない。

まだ起きていない未来を、今から心配しない。

今日できることをやる。

そして、

「今日はここまで」

と終える。

こうして考えると、私が長い間求めていたのは、

「嫌なことが起こらない仕事」

だったのかもしれません。

でも、それは難しい。

どんな仕事にも、嫌なことはあります。

人間関係もあります。

組織の問題もあります。

自分自身の失敗もあります。

だったら、

「嫌なことが起こっても、自分の人生全体までは揺さぶられない状態」

を作っていく。

その方が、私には現実的なのだと思います。

そして、そんな状態になってくると、

仕事そのものにも少し余裕を持って向き合えるようになる。

「どうすれば嫌なことを避けられるか」ではなく、

「今日は自分なりに、どうやって仕事を楽しもうか」

と考えられる日が出てくる。

これは、以前の私からすると、かなり大きな変化です。

仕事から少し離れたことで、

仕事を嫌いになるどころか、

仕事との付き合い方が少し自由になった。

そんな気がしています。

そして、もう一つ分かったことがあります。

仕事との距離が変わると、

人生の中で「仕事以外」の比重も自然と変わってくる。

仕事が人生の中心だった頃には、あまり見えていなかったもの。

家族との時間。

身体を動かす時間。

ブログを書く時間。

小さな楽しみ。

何でもない休日。

そんなものが、少しずつ大きくなってきました。

そして今、私は思います。

もしかすると、

「仕事をどうするか」よりも、「仕事以外の自分をどう育てるか」

の方が、仕事との距離を決めるうえで大切なのではないか。

そんなことを、最近考えるようになりました。

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