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人生を、何か一つに預けない③~『これさえあれば』が危険な理由~234

第1章 人は「一つの答え」を欲しがる

人生には、分からないことがたくさんあります。

将来どうなるのか。

仕事はどうなるのか。

お金は足りるのか。

健康でいられるのか。

人間関係はうまくいくのか。

考え始めると、きりがありません(笑)。

だからこそ、人は「一つの答え」を欲しくなるのかもしれません。

「この資格があれば大丈夫」

「この会社にいれば大丈夫」

「このくらいのお金があれば大丈夫」

「この人と一緒なら大丈夫」

そう思えれば、未来の不安が少し小さくなります。

何か一つを握ることで、安心できる。

これは、とても自然なことなのだと思います。

私自身も、そうでした。

「資格」という分かりやすいものを手に入れることで、未来を少しだけ確かなものにしたかった。

でも、問題はその先にあります。

第2章 一つに頼ると、それを失うのが怖くなる

「これさえあれば大丈夫」と思っているものがあるとします。

そのとき、その「これ」を失うことが怖くなります。

仕事が大切なのはいい。

でも、

「仕事を失ったら、自分には何も残らない」

となると話は変わってきます。

お金もそうです。

貯めることは大切です。

でも、

「お金がなければ、自分は幸せになれない」

となると苦しくなります。

資格も同じです。

資格を持っていることは、自分の力になるでしょう。

でも、

「この資格さえあれば大丈夫」

と思ってしまうと、その資格への依存が始まります。

何か一つに大きな意味を持たせるほど、それを失うことへの恐怖も大きくなる。

これは、少し皮肉なことです。

安心するために握ったものが、

いつの間にか自分を縛るものになってしまう。

そんなこともあるのではないでしょうか。

第3章 「一つにしない」という考え方

では、どうすればいいのでしょうか。

私は最近、

「一つにしない」

という考え方が大切なのではないかと思っています。

仕事だけにしない。

お金だけにしない。

家族だけにしない。

趣味だけにしない。

資格だけにしない。

もちろん、何かに一生懸命になることは悪いことではありません。

むしろ、夢中になれるものがあるのは素晴らしいことです。

ただ、

「これがなくなったら、私は終わり」

という状態にはしない。

仕事がうまくいかない日があっても、家に帰れば自分の時間がある。

人間関係で疲れた日でも、好きなことをする時間がある。

将来が不安になったとしても、今日を楽しむことはできる。

そうやって人生の中にいくつもの支えを持っておく。

それは、何かを分散させるというより、

自分の人生を一つのものから解放する

ということなのかもしれません。

第4章 「自分」という最後の土台

そして、もう一つ大切なのは、

自分自身を土台にすること

なのだと思います。

資格があるから自分には価値がある。

仕事ができるから自分には価値がある。

人から評価されるから自分には価値がある。

そうではなく、

「資格がなくても自分は自分」

「仕事で失敗しても、自分の価値までなくなるわけではない」

と思えること。

これは簡単なことではありません。

私自身、まだまだできているわけではありません(笑)。

でも、以前よりは少し分かるようになってきました。

何かを手に入れることで自分を完成させるのではなく、

不完全な自分のまま、自分の人生を作っていく。

その方が、ずっと自由なのかもしれません。

最近、私は「かっこいい自分」というものについても考えるようになりました。

他人からどう見えるかではなく、

「自分が、自分をかっこいいと思えるか」

ということです。

それもまた、外側から与えられるものではありません。

自分の中に、自分なりの基準を持つ。

これも、「一つの何かに人生を預けない」という考え方と、どこかでつながっているように思います。

まとめ 「これさえあれば」から少し離れてみる

「これさえあれば大丈夫」

そう思えるものがあると、安心できます。

私も資格に、そんな期待をしていました。

でも、人生は一つのものだけでできているわけではありません。

仕事がある。

家族がいる。

友人がいる。

趣味がある。

体を動かす時間がある。

好きなものがある。

一人になる時間がある。

そして、自分自身がいる。

その一つ一つが、少しずつ自分の人生を支えている。

だから私は、

「これさえあれば」ではなく、「これもある」と考えられる方がいい

と思うようになりました。

資格があってもいい。

お金があってもいい。

仕事に誇りを持ってもいい。

何かに夢中になってもいい。

ただ、それ一つに人生全部を預けなくてもいい。

何かを失ったときに、

「これで全部終わりだ」

と思わなくて済むように。

人生の中に、いくつもの小さな支えを作っておく。

そして、その中心には、

「自分の人生は、自分で生きる」

という感覚を置いておく。

それが、40代になった今の私が少しずつ考えるようになったことです。

では、実際に私の人生を振り返ったとき、

「人生を変えてくれたもの」は、本当に資格だったのでしょうか。

次回は、そこを振り返ってみたいと思います。

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