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人は演じなければ生きていけないのか③~仮面は、いつ外せばいいのだろう~163

1 ずっと気を張り続けることはできない

社会人になると、多くの人が気を張って生きています。

失敗しないように。

相手を不快にさせないように。

期待に応えられるように。

責任が大きくなるほど、その緊張はさらに強くなります。

でも、人は機械ではありません。

ずっと気を張り続けることはできません。

どこかで心を休ませる時間が必要です。

私は、それを家庭で教えられました。

2 安心できる場所の存在

家へ帰ると、子どもたちの笑い声があります。

家族との何気ない会話があります。

今日あった出来事を話し、一緒に食事をする。

特別なことではありません。

でも、その時間が私の心をゆっくりとほぐしてくれます。

会社では「しっかりしなければ」と思っていた気持ちも、家では少しだけ手放すことができます。

安心できる場所があることは、人が前を向いて生きるために、とても大切なことなのだと思います。


3 仮面を外せる人は強い

以前の私は、「強い人ほど、弱さを見せないものだ」と思っていました。

でも今は、少し考えが変わりました。

本当に強い人とは、安心できる場所では素直になれる人ではないでしょうか。

疲れたと言える。

失敗したと言える。

助けてほしいと言える。

それは弱さではなく、人として自然な姿なのだと思います。

仮面を外せる場所があるからこそ、人はまた社会で役割を果たすことができるのかもしれません。

4 役割と自分を切り離さないために

私たちは、多くの役割を生きています。

社員として。

上司として。

親として。

その役割を大切にすることは、とても意味のあることです。

でも、その役割だけが自分のすべてになってしまうと苦しくなります。

役職を失ったら、自分には価値がない。

仕事ができなければ、自分は必要とされない。

そんなふうに思い始めると、役割が人格そのものになってしまいます。

だからこそ、役割を大切にしながらも、「役割と自分は同じではない」と、ときどき思い出すことも必要なのではないでしょうか。

まとめ

人は、役割を生きています。

だから、演じることそのものが悪いわけではありません。

しかし、ずっと演じ続けることはできません。

誰にでも、肩の力を抜いて笑える場所が必要です。

安心して仮面を外せる場所があるからこそ、私たちはまた明日、自分の役割を果たすことができます。

そして私は、ここまで考えてきて、一つのことに気づきました。

もしかすると、大切なのは「演じること」ではないのかもしれません。

その役割にふさわしい人間へと、自分を育てていくこと。

次回は、「役割は変わる。でも自分は変わらない。」というテーマで、そのことについて考えてみたいと思います。

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