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人は演じなければ生きていけないのか⑤~演じるのではなく、育てていく~165

1 演じることから始まる

思い返せば、人生は「初めて」の連続でした。

初めて社会人になった日。

初めて後輩を指導した日。

初めて父親になった日。

どの役割も、最初から自然にできたわけではありません。

「これでいいのだろうか。」

そんな不安を抱えながら、一つひとつ経験を積み重ねてきました。

もしかすると、その頃の私は「演じていた」のかもしれません。

でも、それは嘘をついていたのではなく、「こうありたい」という姿を目指していた時間だったように思います。

2 少しずつ人格は育っていく

最初は意識していたことも、続けるうちに自然になります。

挨拶をすること。

人の話を最後まで聞くこと。

感謝を言葉にすること。

以前は「心がけよう」と努力していたことが、いつしか当たり前になっていました。

人格とは、生まれ持った性格だけではありません。

日々の行動や習慣、そして役割の中で積み重ねた経験によって、少しずつ育っていくものなのだと思います。

3 理想の自分へ近づく

私は、「演じる」という言葉に違和感を持っていました。

しかし今は、少し違う見方をしています。

演じることは、自分を偽ることではありません。

理想とする自分に近づくための、小さな一歩なのかもしれません。

思いやりのある人でいたい。

誠実な人でいたい。

信頼される人でいたい。

そう願いながら行動を続けることは、演技ではなく、自分を育てることなのではないでしょうか。

4 人生は、自分を育てる旅

このシリーズを書きながら、私は一つのことに気づきました。

以前は、「本当の自分」を探そうとしていました。

でも今は、探すよりも育てることの方が大切なのではないかと思っています。

人生は、役割が変わり続ける旅です。

その中で迷い、失敗し、立ち止まることもあります。

それでも、自分が大切にしたい価値観を忘れず、一歩ずつ歩いていけばいい。

その積み重ねが、いつか人格になっていく。

私は、そんなふうに思っています。

まとめ

「管理職になったら、演じなさい。」

以前の私は、この言葉に戸惑っていました。

演じることは、自分を偽ることだと思っていたからです。

しかし、このシリーズを書き終えた今、私は少し違う答えにたどり着きました。

演じることは、自分を隠すことではない。

理想とする自分へ近づくための練習なのかもしれません。

そして、その練習を続けるうちに、演じていたことは少しずつ自分の人格になっていく。

だから私は、もう「演じる」という言葉を恐れないでいたいと思います。

人生とは、自分探しの旅ではない。

人生とは、自分という人間を育て続ける旅なのかもしれません。

このシリーズが、読んでくださった皆さんにとっても、自分自身の役割や生き方について考える、小さなきっかけになれば嬉しく思います。

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